オリックスは９日、吉田正尚外野手（２８）、安達了一内野手（３４）、大下誠一郎内野手（２４）とスタッフ１人が、８日に実施した新型コロナウイルスのＰＣＲ検査で陽性判定を受けたと発表した。吉田正と大下は現時点で無症状。安達とスタッフ１人は発熱の症状がある。４人とも隔離療養を行っている。今後は管轄の保健所の指示に従い療養に努め、早期の回復を目指す。

　弱り目にたたり目とは、このことか。

　チームは５月勝ちなしの７連敗中。打線は２８試合連続で４得点以下、リーグワーストのチーム打率・２０６と深刻な状況にある。その中で主に４番を任され、ともにリーグ３位の打率・３２５、２５打点をマークし打線の軸となっていた吉田正が離脱。安達もつなぎ役として、打率３割を超えていただけに、大きな痛手となる。

　連敗脱出を懸けて１０、１１日は日本ハム２連戦（札幌ドーム）に臨む。移動日を挟んで１３日には、完全試合を含めて既に２勝を献上しているロッテ・佐々木朗を本拠地京セラドームで迎え撃つ。８日にはコロナ陽性判定を受けた杉本や福田が２軍戦に出場。ようやく戦力が戻ろうとしていた中で、ベストオーダーを組めない苦悩がさらに続くことになった。