なぜ?ロッテ・ロメロが8失点でも自責1 野球規則【解説】

 日本ハム打線に捕まり4回途中で降板したロメロ(撮影・開出牧)
 4回、満塁のピンチを迎えたロメロ(中央)=撮影・開出牧
 4回、投手交代を告げる井口監督(撮影・開出牧)
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 「ロッテ3-9日本ハム」(1日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテのエンニー・ロメロ投手がまさかの大炎上。四回途中、一挙8失点でKO負けを喫した。ただ、自責点はわずか1と珍しい結果。試合前に0・34だった防御率は、自責1だったことで0・60の悪化にとどまった。

 自責点の定義は野球規則9・16の項目で記載されている。

 「自責点とは、投手が責任を持たなければならない得点である」

 (a)「自責点は、安打、犠牲バント、犠牲フライ、盗塁、刺殺、野手選択、四球(故意四球も含む)、死球、ボーク、暴投(第3ストライクのときに暴投して打者を一塁に生かした場合も含む)により、走者が得点するたびごとに記録される。ただし、守備側が相手チームのプレーヤー3人アウトにできる守備機会をつかむ前に、前記の条件をそなえた得点が記録された場合に限られる。暴投は投手の投球上の過失であって、四球またはボークと同様、自責点の決定にあたっては、投手が責任を負う」

 【注1】「ここでいう“攻撃側プレーヤーをアウトにできる守備機会”とは、守備側が打者または走者をアウトにした場合と、失策のためにアウトにできなかった場合とを指し、以下これを“アウトの機会”という。

 四回、日本ハムの打席結果は以下の通り。

 【四回】

 近藤 三失策

 今川 空振り三振

 松本剛 左前打

 野村 四球

 石井 右適時二塁打(得点2)

 ヌニエス 三失策(得点1)

 アルカンタラ 左3ラン(得点3)

 浅間 中前打

 梅林 空振り三振

 近藤 中前適時打(得点1)

 (投手交代→小沼)

 今川 右本塁打(2得点)

 松本剛 右飛

 ロッテは先頭近藤の三失策、今川の三振、ヌニエスの三失策で3人をアウトにできた守備機会を得ており、ロメロの責任はここまで。石井の2点二塁打も近藤の出塁がロメロの責任ではないことから、自責は1となった。

 このイニングでは捕逸もあり、不運に苦しんだロメロ。それでも試合後は「今は言葉がない。チームに貢献できず申し訳ない」と責任を背負った。

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