楽天・西川が土壇場九回に起死回生の同点3ラン 延長サヨナラ勝ちにつなげる
「楽天7-6ソフトバンク」(30日、楽天生命パーク宮城)
起死回生の一発だった。楽天・西川遥輝外野手が土壇場の九回に同点5号3ラン。チームの延長サヨナラ勝ちにつなげた。
4点を追う九回、相手暴投で1点を返し、なおも2死一、二塁で打席が回った。「後ろにつなぐ」意識で、モイネロの直球を振り抜くと打球は右翼席へ一直線。「いったと思いました」と完璧な当たりの同点弾となった。
「自分でも(ホームランが)出ると思ってなかったので、訳が分からなかった」。3年ぶりに満員御礼となった球場が大歓声に包まれる中、ダイヤモンドを一周。ベンチで仲間に祝福されると笑顔がはじけた。
開幕からここまで好調をキープ。高い打率、出塁率に加えて、5本塁打、21打点と勝負強さも兼ねそろえる最強の1番打者だ。好調の理由には「毎日いろんなサポートがあってできている」と、チームスタッフへの感謝も口にし、その表情には充実感が漂う。
「僕がチームにプラス材料を与えられているならば、いいなと思います」。新天地で躍動を続けるスピードスターは、まだまだ加速していく。