ロッテ佐々木朗希「できることを精いっぱい」 地道な努力が生んだ大記録

 「ロッテ6-0オリックス」(10日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテの佐々木朗希投手(20)が10日、オリックス(3)戦(ZOZOマリン)で史上16人目、16度目の完全試合を最年少20歳5カ月で達成した。3年目を迎えた「令和の怪物」。その進化の理由をデイリースポーツの担当記者が探った。

  ◇  ◇

 今季は昨季以上に開幕から安定感のある投球ができるのか。本人は「地道にトレーニングをしてきたので、そういったところが少しずつ成果として表れている」と明かす。

 昨年は160キロの直球を痛打され、眠れない日もあったが、今は日々の出来事を冷静に振り返り反省することを忘れない。「ここまで野球をやってきて、いろいろな場面を経験し、いろいろな失敗をしてきた。どんなに頑張ってもやってきたことしかできないので、そこは割り切って、できることを精いっぱいやろうと思っている」。自室でもストレッチを欠かさず、試合前日にはルーキー捕手の松川と投球の組み立てについて入念な打ち合わせを行っている。

 今季はさらなる進化を見せ、野球ファンの注目を一身に集める投手となった。それは本人も自覚済み。今月3日の初勝利の日には勝利投手がもらえるマーくん人形を「ファンにプレゼントにしてください」と球団に提案。急きょ球団ツイッターで募集することになった。自分の行動が多くのファンに喜んでもらえるようにと考え方も成長している。(デイリースポーツ・ロッテ担当=水足丈夫)

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