ロッテ・佐々木朗が今季&本拠地初星 最後まで160キロ台連発!圧巻の8回1失点13K

 8回、岸からこの日13個目の三振を奪った佐々木朗(撮影・開出牧)
 ウイニングボールを握り感激する佐々木朗。左は祝福するマーティン
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 「ロッテ4-2西武」(3日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテの佐々木朗希投手(20)が今季2試合目の登板で、西武を相手に自己最長タイの8回を投げ3安打1失点の快投。最速163キロの直球を軸に、毎回の自己最多13奪三振で今季初勝利を挙げた。シーズンとCSを通じて、本拠地では10度目の登板での初勝利となり、これからも“サンデー朗希”が球界を盛り上げていく。

 この瞬間をZOZOマリンのファンは待っていた。佐々木朗が毎回の13奪三振の快投で本拠地初勝利。初めてお立ち台に上がって熱い視線を一身に浴び「しっかりと松川のリード通り投げられました」と笑みを浮かべた。スタンドの景色についても「最高です!」と喜びをかみ締めた。

 実直に話す20歳の表情からは想像できないほど、マウンドでは異次元の剛速球を最後まで投げ続けた。今季初めての本拠地登板を前に、女房役の松川から「全然、大丈夫っしょ」と声をかけられ、緊張がほぐれた。

 初回から奪三振ショーの幕開けだ。この回10球投じた直球は全て160キロ超え。三振を奪うごとにどよめきが起こり、最後まで球威は衰えない。八回にも160キロ超えを2度もマーク。「変な力みがなくコントロール重視で投げられたかな」。しなやかなフォームで、この日の最速163キロを3度記録するなど、コンスタントに160キロ台を連発させた。

 3年目を迎え、ローテの柱のひとりとしての自覚も芽生える。昨季終盤、中6日のローテを経験。球団からローテの軸として1年回ることの期待を告げられ、意気に感じてオフに追い込んだ。昨年末から、実家のある岩手・大船渡でキャッチボールを敢行。「普段は寒いときにしない。(高校時代も)ないです」。オフも“寒稽古”を積んできた成果だ。

 最後に、ファンに向けて佐々木朗は「しっかり1年間ローテで投げ続けられるように頑張りたい」と高らかに宣言。井口監督は「一つ一つ勉強しながら成長している。(ローテを)1年間しっかり回ってもらいたい」と信頼感を口にした。

 今後も日曜日の登板かという問いに「当面その予定です」と指揮官。今季の1勝目を挙げ、3年目の1歩目を踏み出した令和の怪物。進化を続ける“サンデー朗希”が、武器となる球速と投球術でシーズンを楽しませる。

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