巨人 大勢に高まる期待「楽しみなドラ1」「課題は縦系の変化」評論家の視点

 巨人ドラフト1位・大勢への期待感が高まっている。オープン戦では最速158キロを計測するなど、3試合の登板で3回を投げて防御率0・00。チームはリリーフとして起用する方針で、大きな戦力となる可能性も出てきた。巨人OBでデイリースポーツ評論家・関本四十四氏に、大勢の魅力と課題について聞いた。

 ◇ ◇

 巨人であれだけのパワーボールを投げるルーキーは久しぶりじゃないか。真っすぐで空振り、ファウルを取れているし、対戦のひと回り目ではじき返すのは大変だろうな。

 マウンドでの表情や、臆することなく腕を振る姿を見ても度胸はありそう。中川が出遅れているから、六回以降、ビエイラ、デラロサにつなぐ一枚になる可能性は十分ある。

 少し気になっているのは投球フォーム。サイドでも、スリークオーターでもない、独特な腕の振りをしているんだよな。肩の強い野手投げのような腕の振りの角度。おそらく、先発だと五回、六回で前腕が張ってくるんじゃないかと思う投げ方だし、果たして、あの腕の振りで縦系の変化球がどこまでキレよく投げられるのかとも感じている。

 カット、スライダーはいい球を投げているけど、やはり縦系、もしくはシュート系の変化球が欲しいところ。フォークも投げているが、どこまでそれをキレのあるものにしていけるか。1軍クラスの打者はパワーボールだけではなかなか通用しないところはあるからな。

 とはいえ、今のブルペン陣でもあの球威は魅力だし、久しぶりに春先から楽しみなドラ1が出てきた。勝ちパターンの一人として機能してくれれば、かなり強力なブルペン陣にはなりそうだけどな。

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