花巻東・佐々木麟太郎、センバツへ一歩ずつ 昨年手術の両肩「少しずつ回復」
第94回選抜高校野球大会(3月4日抽選、18日開幕・甲子園)に出場する花巻東が28日、オンライン取材に応じた。高校通算50本塁打を誇り、昨年12月に胸郭出口症候群で両肩を手術した佐々木麟太郎内野手(1年)は「打つことも投げることも少しずつ回復してきている」と現状を明かした。
術後はリハビリに専念してきた佐々木。最近は走り込みを行うなど復帰に向けてフィジカルも鍛えてきたという。技術面では今月下旬から「やっと軽くバットを振り始められるようになってきた。投球も軽くできている」と前に進んでいる。
実戦復帰は未定だが、医師やスタッフと相談しつつ「3月中にはその段階まで戻していきたい」。ただ、佐々木洋監督は「どうしてもセンバツに向けて焦る気持ちがある感じがしている」と懸念しており、先を見据えての手術だったことを踏まえて「センバツも大事だけど、夏も来年もある。ブレーキをかけながらこっちでも注意しながらセンバツに向かいたい」と慎重に調整させる方針だ。
初の聖地に間に合うか不安も残るが、「とにかくコンディショニングが戻せるように努めていきたい」と佐々木。少しずつ、一歩ずつ、復帰への道をたどる。