新庄監督“室伏メソッド”に驚きっぱなし 相手は年下も「俺、ずっと敬語使ってる」
「日本ハム春季キャンプ」(24日、名護)
新庄剛志監督(ビッグボス)が、この日、キャンプを訪問して選手・スタッフを指導している室伏広治スポーツ庁長官の指導に舌を巻いた。
午前から、股関節や骨盤まわりの筋肉の使い方など、室伏氏は体をほぐす段階から入念に指導をしている。この様子を見守った新庄氏は「パワー系のトレーニングとか、瞬発系のトレーニングとかをみっちりされてきた方かと思ったら、逆だった。こういう細かい体の1つ1つをやわらかくしていくとか。さすがだと思った」と感想を語った。
「だって俺、現役のときボールをもって1個1個するなんてもう面倒くさくて仕方なかった。何分かかるのって。俺はウォーミングアップ前に半身浴をして、ストレッチをする選手ではなかったから。温めて、ウォーミングアップに間に合うくらいの動きをしてからすぐウェートトレーニングだったから。俺、こういう細かいことやっていたら多分いい選手になってたよ」と自身の現役時代の頃を振り返っていた。
阪神時代に、野村克也監督から「練習すればいい選手になるんだけどなあ、もったいないよなあ」などとぼやかれていたことを懐かしがったが、「俺、陰でめちゃめちゃ練習していたから。実力、俺、これやんて」と自虐ネタも。「いまの子たちね、こういう風に室伏君から教えてもらったら、たぶんユニホームを着られる年数も、地味なことだけど、増えそうな気がしますよ」と効果を期待していた。
ただ、これでも「たぶん省略しているよね。彼のトレーニングのすべてじゃない」と見た新庄監督。「47歳だよ。(自分は50歳で年上だけど)俺ずっと敬語使っている。貫禄があるよね」と感心しっぱなしだった。