日本ハムが２３日、来日できていない外国人選手へビデオメッセージを送った模様を、公式ＹｏｕＴｕｂｅチャンネルに公開した。新庄剛志監督（ビッグボス）や、選手が思いを伝えている。

　４分２１秒の動画の中で、新庄監督は「そんなに簡単にレギュラーは取れないよ」などの厳しい言葉を投げかける一方で、「俺は日本のマイケル・ジャクソンだ」と“かまして”、動画を受け取ったガントを笑わせる一幕もあった。

　企画・発案・撮影の中心となったジェラード翔通訳によると、キャンプインにあたって、アメリカで調整するガントから「いち早くキャンプに合流したいけど、どうしてもそれが叶わなかった」と、新型コロナウイルス対策の影響で合流が遅れていることへの思いを伝えるメールがきっかけとなったという。「自分もすごい感銘を受けた」というジェラード通訳が、日本にいる選手と彼らとの接点を広げて強めるために何ができるかを考え、「日本からもメッセージを彼らに送ろうということを思いついて、実行に移した感じです」と明かした。

　このプランを聞いた新庄監督は「ＯＫ、ＯＫ、任せて」と即答。「いきなりその場で隣に立ってと言われて、マネージャーがカメラを持って、隣で通訳する形になって、自分でもビックリしましたけど新しいなぁと、こういうやり方も全然ありだなという気持ちで通訳させていただきました」（ジェラード通訳）と、アドリブで言葉を考えていたという。

　現時点では、まだいつ来日できるか具体的な見通しは立っていない。ジェラード通訳は「政府からビザの発給に停止がかかっているので動けないですが、そこからゴーサインが出たらすぐに動けるようにチーム全体として準備をしている状況です」と、できる限り早く、仲間達を受け入れられるようにしていると話した。