「練習試合、楽天３－３阪神」（１９日、金武町ベースボールスタジアム）

　楽天・田中和基外野手（２７）が、阪神との練習試合で電光掲示板を破壊する特大の一発を放つなど、２打席連続のソロ弾でアピール。石井監督も、この日打ち上げとなった金武キャンプのＭＶＰに選出した。

　豪快な一打が出たのは四回だ。「カウント有利な状況だったので」と藤浪の直球を狙い澄まし、振り抜いた。打球はバックスクリーン上の、電光掲示板のど真ん中に直撃する推定１４０メートル弾。大きな衝撃音とともに、楽天のチーム名と後攻の得点部分が表示されなくなる事態に。田中和は「いろんな人から弁償と言われ、早く直れと思ってました」と照れくさそうに話した。

　二回の１打席目には秋山から右中間に本塁打を放ち「２桁勝っている投手から打てたのは自信になる」と納得の表情。石井監督も「こういうふうに取り組みたいという姿勢が見えた」とキャンプＭＶＰ選出の理由を語った。

　１８年には新人王に輝いたが、その後成績が伸びず苦しんでいる。アピールを続け、ポジション争いを勝ち抜きたい。