「日本ハム春季キャンプ」（１８日、名護）

　マエケン体操ならぬビッグボス体操？日本ハムの新庄剛志ビッグボス（５０）は１８日、１軍「ＢＩＧ組」の名護の練習に赴き、ブルペンで河野竜生投手（２３）、ドラフト８位の北山亘基投手（２２）＝京産大＝らの投球をチェック。両投手には両肩を同時に前に回す“ビッグボス体操”を勧めて練習をさせた。メジャーで行われているという体操の伝授は、投手陣への初の具体的指導となった。

　投球練習する河野の背後からサングラス越しに鋭い視線を送ったビッグボス。練習を止めると、声をかけて左腕の肩甲骨の辺りに手を当てた。続いて、自ら両肩を同時に後ろから前へ３、４回ほど回す。同じ動作をさせて投球を再開させた。

　この日、取材対応のなかったビッグボスに代わって河野が説明する。

　「メジャーリーグで活躍されている選手は、内に内に力を入れているみたいな。それ（動作）をやる選手が多いから、やってみてと」

　ツインズの前田がイニングの合間に腕と肘を交互に回転させるルーティンがマエケン体操。両肩を同時に回す動きは新庄流で、メジャー時代にヒントを得たものだった。

　両肩を回して、投球再開。最初は球筋が乱れた。それでも河野はビッグボス体操を「理にかなっていると思います」と言う。

　意識するのは「最短距離で（腕が出る）バッターに見えづらいフォーム」。カーブを投げる際に腕が体から離れる悪癖がある。腕の動きを内側へ意識することで「体にしっかり腕が巻き付いて投げられる」と明かした。

　昨季のチーム防御率はリーグ３位の３・３２。投手陣への初の具体的指導。ビッグボス体操がレベルアップの一因になるかもしれない。