高校野球 今春選抜から「継続試合」導入 甲子園から「幻の本塁打」なくなる

 日本高野連は18日、大阪市内で理事会を開き、今春の第94回選抜大会から「継続試合」を採用すると発表した。成立前の試合を引き継いで勝敗が決まるまで後日再開。降雨によるノーゲームやコールドゲームなどはなくなる。

 継続試合は、天候不良などで試合続行が不能と中断された場合、翌日以降に中断された場面から再開され、九回完了か、勝敗が決するまで行う。継続試合の出場選手は停止時から引き継ぎ、規則によってメンバー交代が認められる場合もあるが、停止された時点で途中交代していた選手は出場できない。

 宝会長は継続試合の採用について「継続試合を採用することによって、昨年までなら再試合になったり、降雨コールドゲームになったりして、記録に残らない扱いになっていた選手のプレーがすべて公式記録として残ることになります。もう『幻のホームラン』は甲子園大会ではありません」と説明。今後の都道府県大会や地区大会ついては、主催者の判断で導入できる。

 また、2024年のセンバツから新基準の金属バットに完全移行することも発表。投手の打球による受傷事故防止が目的で、最大直径を67ミリから64ミリ未満に変更し、これまでよりも5、6メートル飛ばなくなる。今季から2年間は移行期間とし、現在の金属バットと並行して使用できる。他にも今年から「顎ガードつきヘルメット」の使用が可能となった。

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