日本ハム・清宮 これが新庄流ペッパー打撃だ 2打席連続打点で猛アピール

 「日本ハム春季キャンプ」(12日、名護)

 国頭村のファーム「BOSS組」で調整中の日本ハム・清宮幸太郎内野手(22)が新庄ビッグボスの前で猛アピールだ。12日、1軍「BIG組」の実戦形式練習に参加し、1打数1安打2打点と結果を残した。オフには94キロまで9キロの減量に成功。新型コロナウイルスに感染しながらも体形を維持し、生まれ変わった打撃を披露した。

 力感はない。それでも、鋭いスイングから放たれた打球は二遊間を痛烈に破った。実戦形式の2打席目、1死一、三塁の状況で打席に立った清宮がフルカウントから放った適時打だ。大きな中犠飛を放った1打席目と合わせ、2打席連続打点と結果を残した。

 「真っすぐが長く見えていたので、追い込まれていたけど余裕を持って打席に入れました」

 見た目にもスッキリした表情で、手応えを語る。ビッグボス指令で、9キロの減量に成功。1月中旬、新型コロナウイルスに感染したが、療養中も体重を維持した。その成果は鋭いスイングが物語っている。

 追い込まれてからの打撃には“新庄流”が生かされた。「2ストライクからはペッパー(近距離から投げられた球を軽打で返す練習)のつもりで」がチーム内のテーマ。この日の2打点はともに追い込まれてからのもの。清宮は「ペッパーを、ピッチャーゴロを打つような感じでというふうに。チームでやるべきことだったので、何とか前には飛ばそうと」と“ペッパー軽打”の成果を強調した。

 10日にもビッグボスの前で右越え弾を放ちアピールしていた清宮。「(ビッグボスから)『1年間トライアウト』って言われているので。取りにいくほかない」。勝負の1年へ決意をみなぎらせた。

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