楽天・ドラ2安田悠馬 アニメの言葉と共に壁ぶち破る!インパクト抜群の愛されキャラ
デイリースポーツの番記者がピックアップした「イチ推しルーキーズ2022」。楽天にドラフト2位で入団した安田悠馬捕手(21)=愛知大=は、自身のミットやグラブに好きなアニメの言葉を刺しゅう。強烈な見た目と共に、愛されるキャラクターを持ち合わせるルーキーに迫った。
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安田が使うキャッチャーミット。内側には『目で殺す』と記されている。なぜこの言葉なのか尋ねると、「好きな漫画のスラムダンクに出てくる(主人公の)桜木花道の言葉で、面白いので僕は好きなんです。それで採用しました」と笑顔で理由を明かした。
これだけではない。本職だけでなく、ファーストミットと外野手用グラブの内側には『北斗神拳伝承者』と刻まれている。小さい頃から、この言葉が出てくる漫画「北斗の拳」が好きだったという。
「本当は(同作のキャラクター)『ラオウ』が好きだったんですけど、オリックスの杉本さんとかぶるんで」と話し、「僕は『山のフドウ』を推していこうと思います」と宣言。昨季パ・リーグ本塁打王となった杉本の代名詞「ラオウ」のように「愛称になってくれたらうれしいですね」。活躍して、ファンの間で定着することを待ち望んでいる。
幼少期から「父と母の漫画が(家に)置いてあったので好きでした」と昭和のアニメ好き。好きな歌も「尾崎豊です」と答え、最近の流行が一切、口から出てこない。入寮時は手にスヌーピーのぬいぐるみをぶらさげていた。髪型も超短髪でイージーパーマをあてており、かなり個性的だ。
インパクト抜群で話題を集めるルーキーだが、石井監督からはキャラクターと合わせて打力を高く評価されている。1軍キャンプスタートとなり、「より一層追い込んでやっていく。下手くそなんで練習ですね」と野球の話題には表情を引き締めた。
初めてのキャンプでは、日米で活躍した大黒柱・田中将の投球を受けることを熱望する。「真っすぐと落ちる球を受けてみたいです」。入団が決まってから動画を見てイメージを膨らませており、対面を心待ちにしている。
指揮官からは「必ず壁にぶち当たる。そこは経験して突き破ってほしい」とエールをもらった。好きな言葉は『諦めたらそこで試合終了ですよ』。「スラムダンク」で桜木花道がプレーする湘北高校バスケ部・安西監督の名言だ。この言葉を胸に何度でも立ち上がり、前に進んでいく。
◆安田悠馬(やすだ・ゆうま)2000年3月3日生まれ、21歳。兵庫県出身。185センチ、105キロ。右投げ左打ち、捕手。背番号55。今季推定年俸1100万円。妙法寺少年野球部で野球を始め、横尾中、須磨翔風では1学年上の阪神・才木とバッテリーを組んだ。愛知大を経て、21年度ドラフト2位で楽天入団。主な好きな漫画は「北斗の拳」、「スラムダンク」、「巨人の星」、「静かなるドン」など。