オリックスのドラフト１位・椋木蓮投手（２１）＝東北福祉大＝が１８日、プロ入り後初めてブルペン入りした。捕手を立たせ、フォークとスライダーを交えながら２２球。威力のある直球に、視察した小林２軍監督と捕手を務めた同３位・福永（国学院大）も太鼓判を押した。

　最低気温２度という寒さをものともしない。椋木は「素直に楽しかった」と全力で腕を振った。最速１５４キロを記録する真っすぐは、捕手のミットに「ドンッ」。福永は何度も「ナイスボール！」と声を弾ませた。

　ただ、フォークは大きく抜ける大暴投もあり、思わず苦笑い。「変化球の精度はまだまだ。課題だなと思いました」と反省も忘れなかった。

　小林２軍監督は「スピンの効いたいい球を投げている」と今後に期待。福永も「手元で強い」と球の威力を実感した。順調ならば、春季キャンプまでのブルペン入りは５回。ドラ１右腕が徐々にベールを脱いでいく。