プロ野球今季は延長十二回制 昨季は引き分け急増 3年ぶり通常開催へ実行委方針固める

 今季は3年ぶりに延長12回制で行われることに(写真は2019年7月23日の阪神-DeNA戦)
 今季は3年ぶりに延長12回制で行われることに(写真は2019年7月23日の阪神-DeNA戦)
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 日本野球機構(NPB)の機構理事会と12球団による実行委員会が18日、オンラインで開かれ、今季の公式戦では3年ぶりに従来の延長十二回までの試合方式とする方針を固めた。19日の12球団監督会議で詳細が報告される。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け一昨年は延長十回打ち切り、昨季は日本シリーズを除き延長戦なしの九回打ち切りで実施されていた。

 コロナ禍が続く中、少しずつプロ野球が本来の形を取り戻しつつある。この日の会議では、今季の公式戦に関して従来通りの延長十二回までの試合方式に戻す方針が固まった。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、20年シーズンは選手らの負担軽減を考慮して延長十回打ち切りで実施。昨年は飲食店などへの営業時間短縮要請が出ていたことも踏まえて、日本シリーズ以外は延長戦を行わず九回打ち切りの形で試合が実施されていた。

 九回打ち切りとなった昨季は引き分けが激増。セ・リーグは巨人の20試合、パ・リーグはソフトバンクの21試合が最多となった。セのレギュラーシーズンではヤクルトは2位・阪神の勝利数を下回ったが、勝率で上回りリーグ優勝。ペナントレースの戦い方にも変化を及ぼしていた。

 現状でも新型コロナの変異株「オミクロン株」が猛威を振るっている中ではあるが、過去2年間の経験、データを基にした感染予防対策を軸に、本来の形式で143試合を戦う前提で準備を進める。

 そのため、今年も感染対策として「特例2022」の設置を決定。出場選手登録31人、ベンチ入り選手26人、外国人登録枠5人と拡大した特例は継続となる。今後の感染状況にも柔軟に対応しながら、プロ野球が日常を取り戻す方向へ進んでいく。

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