あの“甲子園事件”の巨人・ガルベス 「実は良いヤツだったんです」石井浩郎氏が動画で述懐

 巨人時代のガルベス投手
 6回、途中降板のガルベスは、審判団に向かってボールを投げつける=98年7月31日
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 「プロ野球OBクラブチャンネル」が4日、近鉄&巨人など4球団で活躍した石井浩郎氏と近鉄&横浜で活躍した中根仁氏の対談動画をアップロード。1998年に審判に向かってボールを投げつけ、退場処分となったバルビーノ・ガルベス投手について、石井氏は「普段はすごくいいヤツなんです」と述懐した。

 巨人移籍後、ロッカールームでガルベスと隣同士だった石井氏。「怖いイメージあるでしょ?でもすっごい優しいんですよ。普段はイシさん、イシさんって。色んな話もしてね」と温和な人柄だったことを明かした。だが試合になると一変。当時の野球界はドーピング規定がなかったことから、助っ人選手は興奮剤などを服用してゲームに臨んでいたという。

 「コーヒーと一緒に飲んで、カッカ、カッカして。それで試合になると一変してしまう」と当時の様子を明かした石井氏。1998年7月31日、甲子園で行われた阪神-巨人戦で事件は起こった。「ストライクの判定に不満を持っていて、最後はブチ切れて」。投手交代を告げられ、ベンチへ向かって歩みを進める中、審判にボールを投げつけるという前代未聞の事件を引き起こした。球場は一触即発の状態となり、石井氏はガルベスの右腕を抑えてベンチに連れ戻したが「次に乱闘になった時に俺を止めたら、まずお前をヤッてから行く」と言われたことを明かした。

 「東京ドームのロッカーでは優しいじゃないか。何でこんなに変わるんだよと思いながら」と当時を振り返った石井氏。中根氏は「外国人は(乱闘の時に)味方を止めちゃダメなんですよ。味方を止めると相手が来て殴られちゃう。止めるなら相手だろ」と助っ人の対応で“暗黙のルール”があったことを解説した。

 ガルベスはその後、シーズン終了まで出場停止処分となり、当時の長嶋監督が丸刈りにしてファンや関係者に謝罪。翌年もチームに在籍し、96年から00年までの5年間で通算46勝をマークした。

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