楽天の田中将大投手（３３）が３０日、契約更改交渉に臨み、現状維持で日本球界最高額となる年俸９億円で更改した。球団を通じ「来季は一番高いところまで、みんなで行けるように頑張りたい」とコメントした。（金額は推定）

　球団初の日本一を成し遂げた２０１３年以来、８年ぶりに古巣復帰した今季。４月２４日の西武戦で復帰後初勝利となるＮＰＢ通算１００勝目を挙げたが、その後はことごとく打線の援護に恵まれなかった。

　ＱＳ率（６回以上を投げて自責点３以内）は７３・９％と先発投手としての仕事を果たしながら、７月１３日のソフトバンク戦で勝利を挙げて以降、１０試合連続で白星から見放された。４勝９敗、防御率３・０１。自身４連敗でシーズンを終える結果になり、優勝を狙ったチームも３位に終わった。

　田中将は楽天と２年契約を結んだ際、今季終了後に契約の見直しや破棄ができる条項が付帯されており、メジャーに戻るかどうか注目されていた中で残留を決断した。今季に続いて日本球界最高年俸選手として臨む２０２２シーズン。自身の右腕で来季は９年ぶりの日本シリーズ制覇を目指す。