斎藤佑樹氏 引退登板後、ベンチで号泣の真相激白「いまでも泣きそうになる」
今季限りで現役を引退した元日本ハムの斎藤佑樹氏が29日、日本テレビ系列で放送された「年越しまでに知りたい!プロ野球の大ギモンSP」(前8・00~)に出演。引退登板後、ベンチで大粒の涙を流した真相を初告白した。
斎藤氏は10月17日のオリックス戦(札幌ドーム)で現役最後のマウンドに上がった。1点リードの七回に福田と対戦。初球129キロの直球で見逃しのストライクを取ったが、フルカウントから三振を狙ったツーシームがわずかに外れた。
内野手が集まったマウンド上では笑顔を見せ、現役最後の登板を終えた。だが、ベンチに引き揚げて栗山英樹監督(当時、現侍JAPAN監督)から肩をたたかれると、一言、二言話した後に涙があふれ出た。これについて試合後の会見では、「あの時の言葉がすみません…僕には今記憶にないんですけど」と濁し、多くを語ってこなかった。
だがこの日、同局の上重聡アナウンサーとの対談で初告白。右肩をケガして以降、栗山監督にはリハビリ過程で「佑樹、お前には苦しむ姿を見せる責任がある」と言われてきたことを明かし、ベンチに戻ると「佑樹、これが見せ続けてきた姿だ。カッコよかったぞ」と声を掛けられたという。
「今でも思い出すと、泣きそうになる」と声を震わせながら明かす斎藤氏。早実時代の06年に夏の甲子園を優勝し、早大では通算31勝と華々しい成績でプロ入りも、度重なるケガに悩まされたプロ生活11年間の苦悩をうかがわせた。