鷹・松田 自由契約の考え「ゼロではなかった」でも契約「手に届きそうな数字もある」

 ソフトバンクの松田宣浩内野手が21日に臨んだ契約更改で、3億円減となる年俸1億5000万円でサインをしたソフトバンクでは18年オフの和田(4億円→1億円)に並ぶ球団史上最大の減額。さらに今季年俸が4億5000万円だったため、約67%の大幅ダウンとなった(金額はいずれも推定)。

 契約更改においては、野球協約上の減額制限が設けられている。元の年俸が1億円以下は25%、元の年俸が1億円を超える場合は40%と定められている。減額制限以上の減俸を提示して選手が同意しなかった場合、選手は自由契約となって他球団への移籍もルール上は可能となる。

 契約更改後に取材に応じた松田は他球団移籍の選択肢について問われると「色々あったんで内緒です。(悩んだ末?)はい」とし、「そのルールがあるとは聞いていたので、(考えも)ゼロではなかったと思います」と明かした。

 それでも気持ちを整理して残留を決断した。球団が戦力として必要だと言ってくれたこと。そして、「プロ野球は厳しい世界。結果を出せば評価されるし、出さなければ評価をされない」というシンプルな答えにたどり着いたからだ。

 もちろん、自信を失っていないから契約書にサインをした。「金額を見た時はショックもあった。うわっと思うのが人間。ただ大幅ダウンだけど、やることは一緒。それに自分には他の選手にはない、積み上げてきたものがある。手に届きそうな数字もある。それがモチベーション」ときっぱり話した。

 通算1000打点に残り16。そして通算2000安打の金字塔まで残り189本としている。

 「まずは試合に出ることが大事」。チームの三塁手には大砲候補のリチャードをはじめ若手有望株がずらり。取材の中では一塁を守る覚悟も示した。

 来季はプロ17年目。シーズン中に39歳となる。「体の痛いところもない。ずっと野球選手でいたいという思いがある。もっと伸びると思っている」。グラウンドでは元気印の熱男だが、この日は心の奥に闘志を燃やすような表情で決意を口にした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス