ロッテ・小窪 同僚に引退あいさつ 6度の胴上げ 来季から古巣・広島でコーチ

 今季限りで現役を引退するロッテ・小窪哲也内野手(36)が2日、ZOZOマリンスタジアムを訪れて練習前の同僚たちにあいさつした。8月31日にロッテに加入。過ごした2カ月間を「宝物」と振り返り、元気な姿を見せることでの恩返しも誓った。古巣・広島からコーチとして招へいされていることが分かっている36歳。感謝の思いを胸に、第二のステージへ向かう。

 温かい空気に包まれていた。午前9時前。スーツ姿の小窪はチームメートから6度、胴上げされた。同郷で同い年の荻野から花束を渡され、ナインから拍手を受けた。「2カ月、みんなと優勝を目指して過ごせた期間は僕の宝物になりました、と報告しました」。新天地で過ごした時間は自身の財産になった。

 昨年11月、現役続行を希望して自由契約を選択。今年6月から独立リーグ・九州アジアリーグの火の国(熊本)でプレーし、8月31日にロッテ入団。9月9日・オリックス戦で移籍後初安打を本塁打で記録したが、今季は7試合で18打数1安打1本塁打だった。

 14年間の現役生活に「思い描いたような14年間ではなかったかもしれないが、一生懸命一年一年を全力で、できたかな」と晴れやかな表情を浮かべた。ポストシーズンに臨むロッテには「日本一になれることを願っている」とエール。仲間とファンへ感謝は尽きず「元気な姿を見せられるように」。新たなステージでも、自分らしく挑戦を続けることが何よりの恩返しになる。

 その来季は古巣・広島からコーチとして招へいされている。「僕しかしていない経験もある。野球を少しでも盛り上げていけるように」。新天地で得た宝物が、小窪の表情をひときわ明るく照らした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス