快投石川でロッテ再奪首M3 ここぞのベテラン8回0封で10月3連勝
「ロッテ3-2日本ハム」(24日、ZOZOマリンスタジアム)
重圧のかかる試合こそ経験がものをいう。負けられない一戦で、ロッテ・石川歩投手(33)が8回を4安打無失点の力投。チームを首位再浮上に導き、優勝マジックを「3」に減らした。ゾゾのお立ち台に上がり「気持ちいいです。朗希もいいピッチングしていたので、自分も続きたい思いで投げた。あと3つ勝ちたいと思います」。高らかに宣言し、連勝を喜んだ。
マリーンズ一筋8年。16年には最優秀防御率のタイトルを手にし、何度も修羅場をくぐってきた右腕も「始まる前は緊張した。大丈夫かなと」と本音をぽろり。あまり緊張しないタイプだが、この日はマウンド付近で何度もストレッチし落ち着かせた。
初回から0を並べ、四回2死からは4連続Kの気迫の投球。すると五回に打線が応え、田村の適時二塁打で先制点を奪取。試合前の打ち合わせ通り、ヒット2本打つと言っていた女房役の援護射撃に右腕は「有言実行してくれた」と感謝した。
6月に右肘のクリーニング手術し、今季復帰の可能性も危ぶまれたが、終盤に間に合い、10月は3連勝。井口監督は「石川がゼロに抑えてくれたことが一番。手術して合流してくれたのが大きい」と喜ぶ。最短Vは27日。「負けられない試合が続く。しっかり戦っていく」と指揮官は一戦必勝でのリーグVを誓った。