広商、サヨナラ勝ち 20年ぶりセンバツへ劇勝発進!主将・植松が決めた

 「秋季高校野球中国大会・1回戦、広島商8-7益田東」(23日、津田恒実メモリアルスタジアム)

 1回戦4試合が行われ、20年ぶりのセンバツ出場を狙う広島商(広島1位)は8-7で益田東(島根3位)にサヨナラ勝ち。主将の植松幹太内野手(2年)が決勝の適時打を放ち、激戦を制した。24日の準々決勝では鳥取商(鳥取1位)と対戦する。

 両軍合わせて30安打の乱打戦に終止符を打ったのは主将のバットだった。九回2死一、二塁。詰まりながらも振り抜いた打球が右中間に落ちると植松は拳を上げた。サヨナラの一打に「監督から力を抜いて打席に入れと言われたので、冷静に入ることができた。自分で決めたい気持ちがあったので、うれしい」と喜びを爆発させた。

 序盤は主導権を握られた。小刻みに得点を重ねられ、一時は3点のリードを許した。打線も毎イニング走者を出しながら、あと一本が出ない展開が続き、「初戦のかたさもあった」と荒谷忠勝監督(45)は振り返る。

 しかし秋の広島王者が本領を発揮する。五回に6安打を集中。打者一巡11人の猛攻で一挙6点を奪い、逆転に成功。終盤に同点とされたが勝ち越しは許さなかった。2時間56分の激闘を制し、指揮官は「選手がよく頑張ってくれた。細かいミスもあったが、よく守った。最後はそこの差」と安どした。

 好プレーで投手を助けられるようにと願いを込め、試合前にはグラブを持って瞑想(めいそう)することをルーティンとしている植松。劣勢の状況でも声を張り、仲間を鼓舞したことが逆転星を呼んだ。「勝ち切れたのを自信にしたい」。準々決勝の相手は鳥取商。頼れるキャプテンがチームをけん引し、春の聖地を目指す。

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