ヤクルト 石川から崩壊投手陣11四死球11失点 険し連敗に高津監督「切り替えて」
「巨人11-1ヤクルト」(23日、東京ドーム)
厳しい表情は、最後まで晴れなかった。それでもヤクルトはチーム一丸で戦ってきた1年。高津監督は、最後までスワローズの野球を信じた。「どうやって勝つかを全力で考えて、グラウンドに立ちたい」。ミスや手痛い連敗を越え、最後に笑いたい。
踏ん張ってきた投手陣が崩れた。先発を託した石川が、プロ20年目で最短となる1/3回を4安打4失点でKO。「彼とは長いつきあいですけど、あれだけ悪いのは初めて見た」と指揮官も驚きを隠せず、自慢の制球力に陰を落とした。
さらにこの日は6投手がマウンドに上がり、計11四死球を出すなど乱調。打線も3安打1得点に沈むなど、苦しい状況が続いている。今週はいまだ勝ち星なし。試合後の指揮官は「いい四球もとれないし、つながりが難しくなっている」としたが、「切り替えて、明日いい野球をするしかない」と言い聞かせるように続けた。
開幕3連敗から始まった今季も、残すところ4試合。2位・阪神が引き分けて、優勝マジックは「3」のままとなった。「全てうまくいくと思っていないし、簡単に勝てるとは思っていない」とは高津監督。最終盤まで険しい道が続くが、闘志に満ちた瞳は次戦を見据えていた。