DeNA・中井 家族の支えに涙が止まらず「人に恵まれた14年」引退セレモニーで感謝

 引退セレモニーで佐野(右)から花束を受け取り涙ぐむ中井(撮影・高石航平)
 引退セレモニーで愛息から花束を受け取る中井(左)=撮影・高石航平
 7回、現役最後の打席を安打で締め、代走の知野と笑顔でタッチをかわす中井(撮影・高石航平)
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 「DeNA2-3巨人」(20日、横浜スタジアム)

 DeNA・中井大介内野手(31)の引退試合に臨み、現役最後の打席で右前打を放った。試合後には引退セレモニーが行われた。

 DeNAの選手がベンチ前に並び、古巣の巨人・立岡や松原、中川らもベンチから見届けた。センターのビジョンには田代コーチや宮崎、大和、佐野からのビデオメッセージが流れ、さらには古巣の巨人・小林、自主トレをともにしてきた高橋由伸氏からもメッセージが送られた。

 セレモニーでは「ベイスターズファン、ジャイアンツファンの皆さまの大きな声援を受けてプレーできる日にはとても幸せな気持ちになり、その声援に野球選手としてのやりがいを感じ、心が折れそうな時も背中を押され、きょう最後の1打席を迎えるまで皆さまの声援に後押しされながらやってきました。今日のヒットでファンの皆さまに少しでも恩返しできたなら僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います。選手としては今季限りで引退しますが、皆さまからの温かい声援を胸に今後の第二の人生も前を向いて頑張って行きたいなと思います」とこれまで支えてくれたファンに感謝した。

 続けて「最後に両親と家族に感謝の思いを伝えさせてください」と話し始めると、涙が止まらなくなった。「小学校1年生からきょうまで約26年間、野球に打ち込むことができました。それも小さいころから何不自由なく野球をやらせてくれた両親、本当に感謝しています」と語り、妻と息子に「一番近くで一緒に戦ってくれてどんなときも味方でいてくれた妻、自慢のパパでいたくて、日々エネルギーをくれた息子、本当にふたりの存在が心強く、プロ野球の世界でやることができました」と思いを伝えた。

 試合前には古巣・巨人の坂本、菅野から花束を受け取った。七回に代打で登場すると、見事に右前打で現役最後の打席を飾った。代走が送られ、ベンチに戻る際にはスタンドから大喝采が送られ、中井は涙を流しながらベンチに戻った。

 試合後、三浦監督は「現役最後の打席でも集中して、中井らしいバッティングだった。感動して、鳥肌が立ちました」と話した。

 巨人時代の09年にプロ初出場を果たした地・横浜スタジアムで、中井は「人に恵まれ、助けられてやってこられた14年。今度は誰かを助けられるよう、精いっぱいの努力をしたいと思います」とうなずき、現役生活に幕を降ろした。

 中井は07年度高校生ドラフト3位で巨人に入団。キャリアハイの90試合に出場した17年には球団通算1万号を放った。巨人の「第83代・4番」にも座った。18年オフに巨人から戦力外を受け、DeNAに入団。今月17日に引退会見を行っていた。

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