「ヤクルト１－０巨人」（７日、神宮球場）

　予想だにしない幕切れだった。巨人投手陣が九回１死まで無安打に抑えていたが、最後はサヨナラ適時内野安打でゲームセット。一方、打線は３試合で計２得点と振るわず、首位・ヤクルトとの直接対決で３連敗。最短で１２日にもリーグ優勝の可能性が消滅する。

　九回、１死からビエイラが塩見にチーム初安打を許した。２死二塁までこぎつけたが、山田の緩いゴロをさばいた坂本の送球が中途半端に。一塁の若林がはじく間にサヨナラのホームを許した。

　相手ベンチの歓喜を背に球場を後にした原監督。「何とか打線がね。こじ開けないとね。勝てませんね」。坂本、岡本和、丸のクリーンアップが無安打に終わり「ウチの中心バッターだからね。そこの３、４、５っていうのは」と奮起を促した。試合前には不振の岡本和に直接指導する場面もあったが、すぐさま結果にはつながらなかった。

　現状打破のために「先発メンバーがね。やっぱり躍動することですよ」と指揮官。その中でも固定起用している坂本、岡本和、丸の活躍がなければ試合運びも苦しくなる。

　リーグ３連覇は絶望的だが、ＣＳで勝ち上がる望みは残されている。投手陣の頑張りが際立つだけに、攻撃陣の発奮が待たれる。