関学大・黒原「伸び伸び投げられた」 今季初登板に11球団22人のスカウト

 「関西学生野球、関大8-1関学大」(3日、ほっともっとフィールド神戸)

 1回戦2試合が行われ、関学大は関大に大敗するも、今秋ドラフト1位候補の最速151キロ左腕・黒原拓未投手(4年・智弁和歌山)が先発し、2回2安打無失点3奪三振の好投。阪神を含む11球団22人のスカウト陣にアピールした。

 初回1死一塁。いきなり、関大のドラフト候補コンビと対峙(たいじ)した。まずは、3番・野口を外角スライダーで空振り三振。続く打者は4番・久保田。「攻めつつも冷静に」と気を込めた。この日最速の148キロで見逃し三振に仕留め、本調子ではない中、実力を存分に発揮した。

 調整不足により今季の開幕戦には間に合わず、8月31日のオープン戦以来の登板となった。それでも「自分らしく、伸び伸び投げられた」とこの日は予定していた2回を無失点でピシャリ。「変化球も思い通りに投げられて、7、8割くらいまで戻っている」と手応えを口にした。

 今季初登板の剛腕に11球団22人のスカウトが視察。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「左腕で速い投手はめったにいない。上位は間違いない」と好評。中日・山本スカウトも「制球が散ることもない。春の評価もある」と評価した。

 「ちょっと楽しみ」と運命の日を待つ黒原。4日の同戦でも登板する可能性があり、ギリギリまで腕を振って“ドラ1”をつかみとる。

 ◆黒原 拓未(くろはら・たくみ)1999年11月29日生まれ。和歌山県出身。173センチ、78キロ。左投げ左打ち、投手。小1から日方スポーツ少年団で野球を始め、海南中時代は軟式野球部に所属。智弁和歌山では1年秋からベンチ入り。2年秋からエースで3年夏に甲子園出場。最速151キロ。持ち球はスライダー、カットボール、チェンジアップ、カーブ、フォーク。

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