DeNA・牧、球団新人新記録118安打 62年ぶりの更新 新人王争いも負けられん
「ヤクルト5-7DeNA」(29日、神宮球場)
堂々としたグラウンドでのたたずまいは、ルーキーの姿には見えない。二塁ベース上で小さく手をたたいた。DeNA・牧が1959年・桑田武が樹立した117安打の球団新人安打記録を62年ぶりに塗り替えた。
「シーズンが始まる前はこんなに打てるとは思っていなかった。(記録を)超えられてよかったなと思います」
3点リードの三回無死一塁、1-2と追い込まれながらも外角の直球をはじき返し、右翼フェンス直撃の二塁打が今季118安打目となり記録を更新した。
ここまで球団新人記録では二塁打、猛打賞数を更新。その都度、三浦監督からは一声かけてもらい、牧も「まだまだ頑張っていきます!!」と返答。この日は4月14日のヤクルト戦以来の3番起用に1安打1打点と結果を出した。指揮官は「118安打で終わりではないので、最後まで伸ばしてくれると思います」と期待した。
セ・リーグでは広島・栗林や阪神・佐藤輝、中野などハイレベルの新人王争い。牧も逃すつもりはさらさらない。「周りの新人が打ったり、抑えたりすると負けてられないなと思う。今年しか目指せないので日々意識してやっています」。狙った獲物を逃すつもりはさらさらない。