「西武５－４ロッテ」（２４日、メットライフドーム）

　おかわり君らしい放物線が描かれた。２点を追った四回、先頭から打席に立った西武・中村が、二木のフォークボールを捉えた。左翼席に飛び込む今季１４号ソロは、歴代単独１５位となる通算４３８号に。「打てて良かったです」。反撃の流れを呼び込み、満足そうにうなずいた。

　２２日の楽天戦で、西武ＯＢの秋山幸二に並ぶ通算４３７号を放った。「並ぶことができてうれしく思います。あっという間に抜かせるよう頑張ります」。有言実行の一発で、次はミスターこと長嶋茂雄（巨人）の４４４号が射程圏内となった。

　チームは借金生活の苦しい戦いが続くものの、気持ちを切らすことなく戦う。主砲の節目の一発が、首位・ロッテからの勝利を導いた。