「秋季高校野球兵庫大会・２回戦、神戸学院大付６－１関西学院」（１８日、明石トーカロ球場）

　今夏準Ｖの関西学院が神戸学院大付の強力打線に圧倒され、２回戦で姿を消した。

　阪神、広島で活躍した新井貴浩氏の長男・亮規浩（あきひろ）内野手（２年）が、代打で県大会デビューを果たした。４点ビハインドで迎えた六回無死一塁で打席に。「ノーアウトでランナーが出ていたので何とか低いゴロでつなごうと思った」と初球から果敢にスイングしたが、二ゴロに倒れチャンスを生かせなかった。

　小さい頃から、プロで活躍する貴浩氏の背中を見て育ってきた。若かりし頃の父によく似た高校生になった今でも、たまに現役時代の映像を見返すことがあるといい「（大役を任されていて）改めてすごいと思った」と目を輝かせる。

　今大会前には「代打での心の持ち方や臨み方、チームにできることを考えてプレーしろ」と激励を受けた。この日はその期待に応える結果を残すことはできなかったが、「まずはレギュラーを獲ることが目標。そのためには守備力が課題だと思う」と冷静に現在地を見つめた亮規浩。かつての父と同じようにチームから頼られるバッターになるため、鍛錬を続けていく。