ヤクルト・奥川 TG連倒!7日虎に続く上位斬りで2差追走 10連戦初陣飾った

 「巨人2-8ヤクルト」(17日、東京ドーム)

 両手で「7」を作ると、ヤクルト・奥川が白い歯を見せて笑った。初めての中9日、初めての100球超えの粘投。「状態が悪い中で、考えながらできたことが成長した部分かなと思います」。見せた高い修正力。7回5安打1失点で7勝目をつかんだ。

 何度も耐え、そのたびに拳を握った。初回にいきなり先制点を許したが、その後は少しずつ立ち直った。勝ち越した直後の四回には無死からの連打でピンチを招いたが「ムキにならないように」と後続をピシャリ。五回以降の3イニングは、安打を一つも許さない投球で、仲間の援護点を最後まで守り切った。

 「うまくいかないことを、うまくいかないまま、ズルズルいってはダメだよ」

 ベンチで高津監督からかけられたこの言葉が、勝利への分岐点となった。奥川の心に響いた指揮官の思い。「そのときに、自分の中で火がついたというか。何とか抑えてやろうと思いました」。序盤から状態が上がらない中で見せた修正力、意地。この日に1死球を与えたものの、6試合連続で四球なしと持ち味も光った。

 7日には阪神を、そしてこの日は巨人を、未来のエースが完璧に封じた。残り35試合。奥川は改めて表情を引き締める。「緊張感のある試合を任せてもらって、すごく経験になっている。チームの優勝に何とか貢献したい」。10連戦初戦を任された期待に応え、首位・阪神に2ゲーム差。TG攻略で、逆転優勝への光が差し込んだ。

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