栗山が2000安打!西武一筋20年で生え抜き初の金字塔 忘れられない2本の安打とは

 通算2000安打のボードと花束を手に笑顔を見せる栗山(撮影・堀内翔)
 04年9月24日シーズン最終戦での初出場初Hを放った栗山
 09年4月9日日本一の翌年-開幕27打席目の初Hを放った栗山
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 「楽天8-5西武」(4日、楽天生命パーク宮城)

 西武の栗山巧外野手(38)が4日、楽天生命パークでの楽天17回戦の九回に左前打を放ち、史上54人目の通算2000安打を達成した。西武の生え抜き選手では初の快挙。区切りのプロ20年目で大台に到達したベテランは、積み重ねてきた一本一本の安打をかみしめた。

 2000回目のHランプがともった。区切りの20年、獅子のユニホームを着続けて、区切りの一打を放った。栗山らしい左前へのクリーンヒット。一塁ベース付近で元チームメートの楽天・炭谷、中村から花束を受け取ると、白い歯がこぼれた。

 「本塁打を打ちたいと思ったら、カーブをレフト前。打撃はなかなか思うようにいかない。結果的に、ずっと練習してきた逆方向に出た。身に付いていたのかな。これからが本当の勝負の始まりと言いたい」

 栗山にとって安打とは。「打席に立って一番目指すものですね。何でもいいんです。スコアボードにHのランプをつけられれば」。積み重ねた中でも忘れられない2本がある。

 プロ1本目。2004年9月24日の近鉄とのシーズン最終戦。順位も決まった“消化試合”で初出場初スタメン初安打を放った。「その1球だけは覚えている。左の小池さんのスライダーがやや内側から真ん中低めだったかな。それを引っかけた感じだった」。この右前打で爪痕を刻み、翌05年は84試合に出場した。「あそこで一本出ていなかったら、どうだったんやろう…」と振り返る。

 初安打の記念球は大切に保管しているが「27打席目ヒット」と自筆された球も並ぶ。「何かもらいました。苦労したんでね。常にその時の気持ちは忘れないようにして、大事にしている」。忘れられないもう一本とは、09年4月9日のオリックス戦でのシーズン初安打。開幕から27打席目の難産だった。

 前年の08年に主力として日本一に貢献。09年はオープン戦で12球団トップの打率4割をマーク。自信を持って臨んだが大きくつまずいた。「H」がともらず、試合後に室内練習場で当時監督の渡辺GMに打撃投手をしてもらった。

 「やっと打った時の右前打はすごく覚えている」

 西武の生え抜き選手の2000安打は初。多くの主力がチームを去る中、同じ高卒同期入団の中村とともに所沢に骨をうずめた。「ここ(所沢)に来れば、どこに行くにも時間がかかるじゃないですか。都心に出るのも1時間ぐらいかかるので、試合が終わってご飯に行こうって約束もしない。それやったら、ちょっと打って帰ろうかって。野球をやるにはこれ以上ない環境。それが一番好きな理由ですね」。ミスターレオはまだまだ安打を追い求め続ける。

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