敦賀気比の2年生4番・上加世田が先制打 U-15の仲間、高松商・浅野から刺激

 1回、先制となる適時打を放つ敦賀気比・上加世田(撮影・北村雅宏)
 試合に勝利し、笑顔でアルプスの方向へ走る敦賀気比ナイン(撮影・高石航平)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、敦賀気比6-3三重」(24日、甲子園球場)

 敦賀気比で2年生ながら4番に座る・上加世田頼希内野手(2年)が初回から力を発揮した。

 連打と死球で無死満塁で回ってきた打席。1ボールから「何か覚えてない」とファーストストライクを迷わず振り切った。「打ったところがたまたまいいところだった」と三遊間を破り、先制適時打を放った上加世田は塁上でベンチに向かって拳を突き上げた。

 上加世田は試合前からアクセル全開だった。U-15日本代表でチームメートだった高松商・浅野翔吾外野手(2年)が直前の試合で本塁打を放ち、「少し狙ったろ」と気合が入った。浅野とは代表時代、「買い物に行ったり、同じ部屋で遊んだり、試合前にふざけあったり」と思い出はたくさん。昨夜も電話で「二人とも勝とう」と健闘を誓ったが、高松商は智弁和歌山に敗退した。

 敦賀気比・東哲平監督は「(上加世田は)学年は下だが、まだ先輩たちと野球がやりたいという思いが伝わってくる」と感心していた。

 この試合は、1打席目に安打を放つも、他の3席は凡退に終わり「次までに調整したい」。次戦は同じ2年生がエースの森下瑠大投手率いる京都国際とベスト4をかけ対峙(たいじ)する。「何としても勝ちたい」。上加世田はチームのため、そして、敗退し甲子園を去った浅野の分まで、まだまだ打ち続ける。

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