宮崎商の甲子園辞退を正式発表 部員らコロナ陽性13人感染が判明「無念を思うと言葉ない」

 全国高校野球大会に出場する宮崎商が大会を辞退することが17日、大会本部から正式発表された。

 高野連の八田会長がオンライン会見し、「宮崎商からこの後の試合辞退の申し入れがあり、大会本部は受理しました。宮崎商の皆さんの無念を思うと言葉もありません」などと語った。宮崎商はこれまでに部員など5人の陽性が判明したが、その後、コロナ陽性が医療機関の検査により計13人、保健所から濃厚接触者8人と伝えられたという。宿舎には選手を含め、計35名が入っていたという。

 新型コロナ感染対策のガイドラインでは「集団感染が疑われるか否かを重要視」しており、緊急対策本部は宮崎商のケースは集団感染と判断したという。

 同校は19日の第1試合に智弁和歌山との初戦を予定していたが、一度も甲子園で戦わずに辞退。両校は不戦勝、不戦敗となるが、出場回数はカウントされるという。

 これまで05年夏の明徳義塾(高知)や、06年春の駒大苫小牧(北海道)が大会前に辞退した例はあるが、大会が始まってからの辞退は初めてとなった。

 現状、大会の打ち切りや中止の方針はなく、八田会長は「感染対策を強化し、新たな集団感染が出ないよう気を付けながら、最後まで大会を続けていきたいと考えております」とした。

 宮崎商・橋口光朗監督は宮崎県、大会本部を通じてコメントを発表。「今年は甲子園大会を開催していただき、日本高野連の方々には感謝でしかない」とした上で、「選手は春夏連続を勝ち取り、甲子園で勝利という目標を立ててこれまでやってきた。選手達の最後の試合を甲子園のグラウンドでプレーさせてあげられなかったのが申し訳なく、無念極まりない」などと沈痛の思いを記した。

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