甲子園辞退の宮崎商 橋口監督が謝罪「申し訳なく、無念極まりない」13人がコロナ陽性

 全国高校野球大会に出場する宮崎商が大会を辞退することが17日、大会本部から正式発表された。

 宮崎商・橋口光朗監督は宮崎県、大会本部を通じてコメントを発表。「今年は甲子園大会を開催していただき、日本高野連の方々には感謝でしかない」とした上で、「選手は春夏連続を勝ち取り、甲子園で勝利という目標を立ててこれまでやってきた。選手達の最後の試合を甲子園のグラウンドでプレーさせてあげられなかったのが申し訳なく、無念極まりない」などと沈痛の思いを記した。

 同校は19日に智弁和歌山と初戦を戦う予定だった。同監督は「また宮崎県代表という立場で、学校関係者、保護者、OBなど県民の皆さまに出場辞退という報告になってしまい、大変申し訳なく思う」と謝罪。選手に対しては「選手達はここまで三年間、辛く苦しい練習に耐え、春夏連続出場を勝ち取るようなチームに成長し、頑張って来た。その誇りを胸に堂々と今後の人生を歩んでほしい」と言葉を送った。

 高野連の八田会長はこの日、オンライン会見し、「宮崎商からこの後の試合辞退の申し入れがあり、大会本部は受理しました。宮崎商の皆さんの無念を思うと言葉もありません」などと発表。宮崎商はこれまでに部員など5人の陽性が判明したが、その後、コロナ陽性が医療機関の検査により計13人、保健所から濃厚接触者8人と伝えられたという。

 これまで05年夏の明徳義塾(高知)や、06年春の駒大苫小牧(北海道)が大会前に辞退した例はあるが、大会が始まってからの辞退は初めてとなった。

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