県岐阜商・鍛治舎監督「さあ、2回戦だ」2日連続で順延もプラス思考で名将対決へ
「全国高校野球選手権・1回戦、明徳義塾(降雨中止)県岐阜商」(13日、甲子園球場)
天候不良のため予定していた大会第3日の4試合を中止、順延することが決まった。2日続けて順延となるのは2014年の開幕日以来7年ぶりの事態。これに伴って今大会から新設された、3回戦と準々決勝の間に入っていた休養日が消滅することも決まった。
2試合目には、甲子園歴代4位タイの51勝を誇る明徳義塾・馬淵史郎監督(65)と、秀岳館を率いて16年春から3季連続で甲子園4強入りした県岐阜商・鍛治舎巧監督(70)が初戦で激突。いきなりの“名将対決”に注目が集まっている。
ただ、続く雨の影響で、選手のコンディション、モチベーションの維持は難しい。そんな状況下に鍛治舎監督は、究極のプラス思考の心得を説く。
「県大会が終わってから2週間、5日に宿舎入りして10日が経つ。選手には、2回戦を戦うつもりでやろうと。1回戦は勝ったつもりで。さあ、2試合目だと思ってやればいいと伝えています」
社会人・松下電器で監督を務め、アマチュア日本代表のコーチも歴任。また、ボーイズリーグ「オール枚方ボーイズ」の監督として、ロッテ・藤原恭大外野手や、広島・小園海斗内野手を育てた。そんな幅広い視野、経験を持つ指揮官ならではのマインド。
「選手のモチベーションを上げるために、コミュニケーションを密接。具体的な数値目標値を設定して成功体験を積み上げていく。それが選手には一番いいのかなと思ってやってきている」と、指導法の一端を明かす。
現時点では14日も雨予報だが、鍛冶舎監督は「自分たちの力だけは出せる状況にある。自分たちの力をしっかり出すことが一番かなと思っています」と動じない。経験豊富な名将対決。究極のプラス思考で“2回戦”を戦う。




