侍ジャパン 田中将大が四回途中3失点で無念のKO 三回まで無失点も暗転 逆転許す

 4回、得点を許し、わき上がる米国ベンチを横目に悔しがる田中将(撮影・高部洋祐)
 力投する田中将(撮影・高部洋祐)
 4回、同点を許した田中将(左から3人目)のもとに集まるナイン。捕手・梅野
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 「東京五輪・野球・準々決勝、日本-アメリカ」(2日、横浜スタジアム)

 今大会初先発した田中将大(楽天)は3回2/3を6安打3失点で降板。無念のKOとなり、2番手には岩崎(阪神)が上がった。

 2点の援護をもらった直後の四回に暗転した。1死から、この日初の四球を出すとフレージャーに適時二塁打。その後に死球も絡み、コロズバリには同点適時打を献上した。直後の代打・ロペスを三振に斬ったが、アレンに痛恨の勝ち越しの適時二塁打を浴び降板。ベンチに下がり唇をかんだ。降板後は岩崎が1球で遊ゴロに仕留め、ピンチを脱した。

 三回までは粘り強く米国打線を封じていた。初回は先頭のウエストブルック、アルバレスを連続三振。3番・オースティン(DeNA)には左中間二塁打を浴びたが、最後はカサスから、この回3つ目の三振を奪い貫禄の投球を見せた。

 続く二回は1死一、三塁とされたが、併殺打に仕留めピンチを脱出。三回は三者凡退に締めた。味方がリードを奪い、主導権を握ったかと思われたが、四回に捕まった。

 田中将にとって五輪での対米国戦は、メダルを逃した北京五輪の3位決定戦以来。1日の練習後には「(チームは)すごく良い流れでここまで来ることができている。ようやく自分に出番が回ってきた」と気合を入れていた右腕だが、その借りを返す投球とはいかなかった。

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