決勝敗退泣き叫ぶ 高知の154キロ右腕・森木 甲子園届かず

 明徳義塾・代木(左)と健闘をたたえ抱き合う高知・森木(撮影・山口登)
 試合が終了しグラウンドで号泣する高知・森木(撮影・山口登)
 明徳義塾に敗れ、悔し涙を流す高知・森木(後列左から2人目)=撮影・山口登
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 「高校野球高知大会・決勝、明徳義塾5-3高知」(28日、春野総合運動公園野球場)

 最速154キロを誇る高知の森木大智投手(3年)が敗れ、甲子園出場はならなかった。

 初回からスコアボードのスピード表示に151キロを刻み、球場をざわつかせた森木。二回には死球から味方のエラーも絡んで、無安打で先制を許した。その後、走者は出すも要所を締めて追加点を許さなかったが、八回、再び死球から走者をためた。2死満塁、絶対に得点を与えたくない場面。明徳義塾の8番・梅原雅斗内野手(3年)を三塁ゴロに打ち取ったが、三塁手がこれをファンブルし、大きすぎる1点を奪われた。

 八回、打線がそれまで苦戦していた明徳義塾先発の代木大和投手(3年)を攻め、同点に追いついたが、最終回にまさかの事態が。先頭打者に死球を与えると、ワンボール後に連続暴投で無死三塁とすると、マウンドを降りた。大ピンチで登板した2番手の高橋克弥投手(3年)が勝ち越しの適時打を浴びた。

 その裏、最後の打者が打ち取られると、ネクストッバッターズサークルにいた森木は膝から崩れ落ち、自力で立ち上がれないほど泣き叫んだ。

 今秋のドラフト上位候補ながら、高校3年間は全国の舞台に縁のなかった森木。最後の夏もあと一歩のところで涙をのんだ。

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