履正社が8強 4回戦で頭部死球退場の安田が3安打1打点「自分のバットで借りを」
「高校野球大阪大会・5回戦、履正社4-1阪南大高」(28日、南港中央球場)
2019年夏の甲子園覇者・履正社が阪南大高に快勝し、8強進出を決めた。
26日の4回戦・香里丘戦で頭部に死球を受け、緊急交代していた安田大輝内野手(3年)が「1番・二塁」でスタメン出場し、5打数3安打1打点と躍動。1-1の二回1死三塁で勝ち越しの中前適時打を放つと、先頭で迎えた七回と九回にも安打で出塁し、追加点のホームを踏んだ。
26日は運ばれた病院で打撲と診断受け、翌日は大事を取ってノックなどには参加せず打撃練習だけを行ってこの日に臨んだ。現在も右のこめかみ付近にアザが残るが、「全然大丈夫です。あの日は『これで終わったら最悪だな…』と思っていましたが、チームが勝ってくれたので今日は自分のバットで借りを返そうと思った。うれしかったです」と笑顔を見せた。
投げては、背番号「10」の金沢祐太投手が5安打1失点で完投し、反撃の隙を与えなかった。岡田龍生監督は「正直なところ、ここ(8強)までよくきたなという感じ。最後まで履正社のプライドを持ってやってくれたら」とナインに期待を寄せた。