市和歌山・小園 甲子園目前で涙「精いっぱいの力出せた」プロ志望を明言

 7回、追加点を奪われ汗を拭う市和歌山・小園(撮影・北村雅宏)
7回、大仲が勝ち越し適時打を放ち、ベンチで大喜びする智弁和歌山ナイン(左手前は市和歌山先発・小園)=紀三井寺公園野球場(撮影・北村雅宏)
 智弁和歌山に惜敗し、整列する市和歌山・小園(中央)と松川(右端)=撮影・北村雅宏
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 「高校野球和歌山大会・決勝、智弁和歌山4-1市和歌山」(27日、紀三井寺公園野球場)

 甲子園まであと一歩届かず、市和歌山の絶対的エース・小園健太投手(3年)の夏が終わった。

 五回までは智弁和歌山打線を2安打に抑える力投を続けたが、六回に味方の失策と自身が与えた四球で2死満塁のピンチを作ると、7番・高嶋に左前打を浴びて先制を許した。同点に追いついた直後の七回にも4安打されるなどして2失点。踏ん張り切ることができなかった。

 「2年半、甲子園を目指してやってきた。今日しっかり勝って甲子園に戻るということが達成できなくてすごく悔しい。でも、やるべきことは全てやった。自分としては精いっぱいの力が出せたと思います」。9回を全力で投げ切った小園は、目に少しの涙をためながら、それでもすがすがしい表情で試合を振り返った。中学からバッテリーを組んできた松川に対しては、「6年間僕のワガママを全て受け止めてくれた。一番大きな存在だった。これで最後かという気持ちと、やっぱり甲子園で終わりたかったなという気持ちが…」と声を詰まらせながら感謝を伝えた。

 だが、小園の夢はここで終わらない。試合後にはプロ志望を明言。「次のステージに向けてしっかり準備していきたい」とすぐさま前を向いた。

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