安仁屋氏 侍ジャパンは開会式での長嶋さん、王さん、松井君から大きな力をもらったのでは

 東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」が28日、1次リーグ初戦のドミニカ共和国戦を迎える。広島からは鈴木誠ら4選手がメンバーに名を連ねる。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)は悲願の金メダルを目指す侍ジャパンにエールを送った。

   ◇  ◇

 東京五輪が始まった。開幕する前はコロナ禍での開催はどうなのかなと思ったりもしたけど、実際に始まってみると、どの競技も見応えがあって、テレビの前から離れられなくなった。始まったからには、最後まで無事に大会が開催されることを願っている。

 注目の侍ジャパンは地元開催でもあり、勝つことを宿命づけられている。相当な重圧もあると思うが、選手の顔触れを見ても普通に戦うことができれば十分に金メダルは取れる。変に身構えたりして、よそ行きの野球をしないことが大切だ。

 広島からは4選手が出場する。森下と栗林は初の代表。いい結果を残せれば大きな自信になるし、うまくいかなかったとしても、その経験は何物にも代えがたい財産となる。

 2人とも直球勝負で挑んだ球宴では打たれてしまった。球宴はお祭りで五輪は真剣勝負。当然配球も違ってくるとは思うが、五輪では持っている球種を全部使うつもりで攻めていかないと、なかなか抑えられない。

 菊池涼は球宴初戦で2ランを含む4安打を放ってMVP。2戦目もツイッター賞という賞をもらっていた。前半戦最後の方は調子を落として打率も3割を切っていたが、この活躍で気分良く五輪にも臨めるだろう。後半戦の戦いにつなげるためにも五輪でもぜひ大暴れしてもらいたい。

 鈴木誠も7月に入って調子を上げて、いい状態で臨める。ホームランも出るようになったし、打点も稼いでいた。五輪でも主軸を任されることになりそうだが、「自分がやらないといけない」と気負いすぎるのは良くない。自然体でプレーできれば結果はついてくる。自分の力を信じて打席に立ってほしい。

 開会式では長嶋さん、王さん、そして松井君の3人がスタジアム内の聖火リレーに登場した。長嶋さんや王さんの晴れやかな表情や、松井君が背後からそっと長嶋さんを支える姿が印象的だった。テレビで見ていて涙が出そうなくらい感動した。侍戦士たちもおそらく見ていたと思うし、きっと3人から大きな力をもらったんじゃないかな。日本全体を盛り上げてくれる熱い戦いを期待したい。

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