古豪復活へ呉港が16強入り サブマリン右腕・尾崎が8回1失点

 下手からキレのいい球を投げ込む呉港・尾崎
四回、呉港・川本が勝ち越し点となるスクイズを決める
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 「高校野球広島大会・3回戦、呉港7-3広島城北」(20日、広島県総合グランド野球場)

 春の県大会準優勝の呉港が16強入り。下手投げの右腕・尾崎元投手(3年)が8回6安打1失点(自責0)の力投を見せた。初回に2安打を浴びて先制点を許したが、以降は7回無失点。「体が突っ込んでいたので、しっかりとタメを作って投げるようにしたら自分の投球ができるようになった」と修正能力の高さを見せつけた。

 ソフトバンク・高橋礼や楽天・牧田ら現役投手だけでなく、元ロッテの渡辺俊介ら昔の下手投げもユーチューブで研究。「いろんな選手のいいところを参考にしている」。そんな研究熱心さも実を結び、春季県大会では4試合に完投し2完封。今大会も2試合で計13回を投げて自責点0と奮闘している。

 春夏通算11度の甲子園出場を果たし、1934年夏には全国制覇も成し遂げている呉港。甲子園は1963年春を最後に遠ざかっているが、現役時代は阪神や阪急など活躍し、広島のコーチも務めた片岡新之介監督(73)の指導の下、再び狙えるところまできた。今大会から全国制覇した時と同じデザインのユニホームに変更したことにもチームの本気度が表れている。

 ここからは毎試合が強敵との戦いとなる。「我々は常にチャレンジャー」という片岡監督の言葉に、尾崎も「無失点にこだわって一戦一戦、確実に勝ち上がっていく」と闘志をかき立てた。OBや呉の人々も古豪が甲子園で復活を果たす日を心待ちにしている。

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