米子松蔭 一転、不戦敗取り消し 主将の悲痛ツイートがSNSで大反響
学校関係者1人が新型コロナウイルスに感染し、全国高校野球選手権鳥取大会への出場を辞退した米子松蔭の問題について、鳥取県高野連は19日、臨時に大会運営委員会を開いて対応を協議した。その結果、米子松蔭の不戦敗を取り消し、21日の10時30分から境と試合を行うことを決定した。
米子松蔭ナインの悲痛の叫びが、重い決定をひっくり返した。
会見に出席した県高野連・田辺洋範会長(56)は今回の決断について「試合をさせてあげたい心情があった。試合ができることについては、よかったと思っている」と話し、「全力でプレーして悔いの残らないように戦ってほしい」と松蔭ナインにエールを送った。
春王者の米子松蔭は第1シード校として17日の第1試合2回戦から登場する予定だったが、16日深夜に学校関係者1人の感染が判明。独自の抗原検査で野球部員や顧問らの陰性は確認したが、公的に証明する時間が足りず、17日朝に辞退することが決まった。
翌18日には、西村虎之助主将(3年)がツイッターで「なんとか出場する道を模索していただけませんか?」と声を上げると、伊木隆司米子市長(47)が「試合が再調整されるよう、各方面に働きかけます」と反応。SNSでは撤回に向け、さまざまな意見が飛び交っていた。
同日、「大会に出場させていただきたい」と書かれた嘆願書を県高野連に提出した長崎成輝校長(54)。「思いが伝わった。大切にプレーしてほしい」と胸をなで下ろした。
吉報を受けた塩塚尚人監督(29)は「どうしようもなく、ただ見守っていた。ご尽力していただいた方に深く感謝したい」と述べ、ナインに対し「恩返しのつもりで戦おう」と再び闘志を注入した。
事態を乗り越え「精一杯戦います」と力強く宣言した西村主将。自身のツイッターでも「多くの方々の声援を胸に感謝の気持ちを忘れず試合に臨みたいと思います」と感謝。困難を覆した松蔭ナインは再び立ち上がり、春夏連覇へ猛進する。



