オリックス・中嶋監督「なんかあるのかなあ九回」連日の5失点に
「オリックス5-6楽天」(7日、京セラドーム大阪)
オリックスは九回に4点リードを守れず逆転負け。
打線は田中将の前に五回2死までノーヒットと苦戦するが、六回に福田、宗の連打で1死一、三塁とすると吉田正の二塁打で先制。ジョーンズも適時打で続いた。さらに八回には吉田正の16号ソロも飛び出し、楽勝と思われたが…。
九回はベンチを外れた平野佳に代わって4試合連続無失点と好投を続けてきた張奕が登板。なんとか2死までこぎ着けたが、浅村に適時打のあと、島内に3ランで同点に追いつかれた。
漆原を投入するが、岡島に初球を右翼スタンドに運ばれ勝ち越しを許した。
中嶋聡監督は試合後、首をかしげて「なんかあるのかなあ九回」とつぶやいた。
「ちょっと整理がつかないですね。ベストな形をと思っているんですけど、どうしてもあの回に今まで積み上げてきたものが崩れてしまう。ここに関しては乗り越えていくヤツが出ないといけないんで」
これまでも平野佳が休養日にはさまざまな投手を試してきたが、いずれも期待に応えられていない。
「難しいですね。本当に」
11カードぶりの負け越しでも首位は変わらない。
「順位とかは全然関係ない。気にしていない。一つ一つというのはある。結局、九回まで積み上げてきた田嶋の投球であったり。正尚のヒット。完ぺきな投球をされていたのに苦しみながらやっと取った点数。そこを九回ではき出してしまう。昨日も九回、きょうも九回5点、5点。これはなんとか乗り越えなきゃいけない。またどの投手を使っていくか考えていきたいと思います」
25年ぶりの悲願へ向けて九回を任せられる存在の発掘は必須。今後も諦めずに試していく。