楽天・釜田佳直投手（２７）が２８日、６９８日ぶりの１軍先発登板となる２９日・日本ハム戦（楽天生命）に向けて本拠地・楽天生命パークで最終調整を行った。

　強い日差しの下、キャッチボールや短距離ダッシュを繰り返した右腕。最後はマウンドから捕手を座らせて、１７球の投球練習を行った。投球途中には、１月に自主トレを共にした田中将から「ナイスボール！」と声を掛けられるなど、和やかな雰囲気の中、腕を振った。

　釜田の１軍での先発登板は２０１９年８月１日・日本ハム戦（札幌）以来。「久しぶりの先発なので、それなりの緊張感はあります」と語ったが「楽しみな部分も多い。とにかく積極的にバッターと勝負して行けたらいいなと思っている」と意気込んだ。

　今季はイースタンで１３試合に登板し、５勝４敗で防御率２・２３。先発として登板した１１試合は全て５回以上を投げており、安定したピッチングを見せている。石井監督も「ファームでうまく試合を作れている。しっかりと少ないチャンスをものにすることで仕事量も増えてくるのでがんばってほしい」と期待を寄せていた。