オリックス 楽天3連倒で虎とW単独首位 10年ぶり!セ・パで関西がアツい
「楽天3-4オリックス」(21日、楽天生命パーク宮城)
再び追い上げられて八回を終わってリードはわずか1点。それでもオリックスには守護神・平野佳がいる。日米でストッパーを務めてきたベテランは先頭のカスティーヨを空振り三振に斬ると、危なげなく後続も打ち取り勝利へ導いた。これで2011年以来、10年ぶりとなる9連勝。そして14年7月25日以来となる単独首位に躍り出た。
平野佳は楽天との首位攻防3連戦に3連投ですべてセーブを挙げる活躍ぶり。「3人で終われて良かった。チーム状態も良かったですし、初戦も2戦目も3点リードあった。打撃陣も打ってくれて先発も頑張ってくれたから最後に投げたくらいやと思いますけど」と笑わせた。
10年前の快進撃を知る数少ない現役選手。当時と比べて「今の方が強いと思います。(在籍中)一番といってもいい強いチームができている。若手が頼もしい。助っ人もいいところで打ってくれてるし」と手応え。自身も今季15試合の登板で失点はわずか1試合だけと抜群の安定感で最後に君臨する。
7年前はあと一歩のところで優勝を逃した。「悔しかった。僕も最後へばって、迷惑ばっかり掛けていた。今年は最後までしっかり頑張れるようにしたい」と力強く話した。
セ・リーグで阪神が首位。前回東京五輪が開催された1964年以来57年ぶりの“なんば線シリーズ”という気の早い話も出る中、中嶋監督は「3連勝というのは勇気が出るというか、ようやくパ・リーグの中で頑張れるんじゃないかと思える。(交流戦がなければ)本当は借金、5位からですから。本当に一つ一つですよ」とまったく浮かれるところはなかった。