巨人連敗ストップの要因は坂本の復帰 「丸や梶谷にはない安心感がある」と高代氏

 「ロッテ1-5巨人」(11日、ZOZOマリンスタジアム)

 巨人が終盤にロッテを突き放して連敗を4で止めた。この試合から右手親指を痛めていた坂本が戦列へ。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は「チームの核となる坂本の復帰が大きい。回りに安心感を与えている」と語り、その存在を“勝因”に挙げた。

  ◇   ◇

 やっぱり坂本がオーダーに入ってくると、チーム全体が引き締まる。周りの選手がハツラツとプレーしているように見えた。

 これまで、打線の責任を岡本和1人で背負っていたような感じだったが、何か勇気でももらったのかな。八回の4点攻撃では4番らしい、大きな追撃の一発をセンターへ放り込んだね。

 生え抜きの坂本には丸や梶谷にはない存在感というものがある。チームの核になる選手が戻ってくると、周りの選手に安心感を与えるものだ。

 この試合、六回まではロッテ先発の本前を打ちあぐみ、1点に抑えられていたが、チームの初安打は坂本だった。

 その二回の左前打はストレート待ちの変化球打ち。低めのスライダーをうまく左前へもっていった。

 八回は右前打で出塁して5点目のホームを踏んでいる。私の見る限り、スイングに問題はなさそうだ。

 右手の親指は送球時において、ボールを支えるうえで重要な役割を果たすが、守備面でもまったく不安は見られなかったね。

 もちろん、八回に先頭打者として二塁打を放って出塁した松原や、その松原を還したウィーラーの打撃も見事だったし、ベテランの亀井が送りバントを成功させ、岡本の本塁打につなげた。

 亀井の送りバントなどめったに見られないよ。

 これら一連の攻撃は実に鮮やかで、これぞ巨人という攻撃でもあった。

 打たれた3番手の大嶺には失礼な言い方になるが、少し力量の落ちる投手が出てくると、途端に容赦なくたたみかけてくるのが巨人というチーム。それは恐ろしいほどで、かつては私もよくやられたものですよ。

 この試合で坂本は5番に入っていた。この打順も岡本の気持ちを楽にさせていたのかもしれない。

 精神的支柱とでも言うのかな。九回には、坂本にとって弟子のような存在の湯浅が、途中出場からの打席を生かしてプロ初安打を記録した。

 メルセデスの好投もあり、終盤まではまったく互角の展開。それを最終的には快勝と言える試合に変えた。

 この日の“勝因”を問われれば、坂本の戦列復帰と言ってもいいような気がするね。

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