巨人逆転連勝 則本の初球フォークを岡本和が狙い打ち!「したたかな4番」と高代氏

4回、左越えに2ランを放つ岡本和(撮影・西岡正)
4回、左越えに2ランを放つ岡本和(撮影・西岡正)
4回巨人1死一塁、左越えに勝ち越し2ランを放つ巨人・岡本和真=東京ドーム(撮影・西岡正)
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 巨人が則本に3発を見舞って攻略し、楽天に連勝した。四回KO劇の火付け役は岡本和。初球のフォークボールを捕らえて逆転2ラン。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は「ウイニングショットの狙い打ち。したたかな4番に成長した」と舌を巻いた。

   ◇   ◇

 岡本和の一撃で空気が一気に変わったね。打ったのは初球のフォークボール。

 則本が、なぜ初球にウイニングショットとも言えるこの球種を選んだのかは分からないが、その球を狙い澄ましたかのようなスイングでホームランにしたのだから、もはや打った方がうまいと言わざるを得ない。

 (場面は1点リードされて迎えた四回一死。一塁に吉川を置いて岡本が左中間へ逆転の2ラン。三回まで則本は6三振を奪う快投で巨人打線を丸の1安打に抑えていた)

 彼はストレートのタイミングで構え、変化球が甘いコースへ来たら打っていくタイプで、決してヤマ張りではない。しかし、この打席では決め球のフォークも頭にあったのだろう。

 4月21日の阪神戦でも青柳の初球シンカー、内角低めの難しい球をホームランにしている。青柳の得意とする球を待ち構えていたような会心のスイングだった。

 今シーズンは、このような打撃がよく見られる。早いカウントから好投手のウイニングショットを狙う、したたかな4番に成長したと感じている。

 四回の攻撃が始まる前に巨人ベンチは、ファーストストライクを積極的に打っていく指示を与えていたのだと思う。

 (中前打で出塁した吉川も第一トストライク。右中間へ2ランを放った若林と、同じく右中間ソロの大城は初球だった)

 若林はストレートで大城はチェンジアップ。配球がすべて裏目に出て、打たれた則本が驚いた表情で「なんで?」と言っているようだった。

 結果的に、あのフォークを岡本がたたいたことが、その後の2発を誘発したとも言える。まさに4番の働きだったね。

 三回までストレートが冴え、難攻不落と思えた則本が、四回に入って急にパターンを変えた。打順が3巡目に入るなら分かるが、2巡目に入ったところでの変わり身。

 岡本の第1打席も内角低めの速い球で遊ゴロに仕留めていたのに、なぜ自慢のストレートで押していかなかったのか。そこは疑問が残った。

 巨人の交流戦の滑り出しはこの楽天、次のカードがソフトバンクと、現状パ・リーグの上位2球団と当たる日程が組まれている。

 この6連戦を五分で乗り切る。そう考えれば、非常にいいスタートを切ったと言えるのではないか。

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