「ロッテ３－１楽天」（２２日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　３勝目が遠い。楽天の先発・田中将は７回１失点の好投も、勝ち負けはつかず。５月１日のロッテ戦（楽天生命）以来の勝利はお預けとなった。チームも敗れ、首位から陥落した。

　この日は２０１３年の日本一の歓喜を味わった美馬との投げ合い。かつてのチームメートとの緊迫した投手戦。田中将は「いい投手なのは間違いないので、ロースコアのゲーム展開になったのはそういうところかなと思う」と振り返った。

　一回からエンジン全開だった。２死二、三塁と攻め込まれたが、レアードを直球で遊ゴロに。この日最速の１５２キロに敵地がどよめいた。七回は２死一、二塁でマーティンをスプリットで左邪飛に。グラブをたたき、喜びを見せた。

　田中将はこの日の投球を「調子が良くない中で走者を背負う場面や神経を使う場面が多かったので、なかなかストレスのかかる１０２球でした」と受け止める。不調でもコースを丁寧について試合をまとめた。さすがの実力は見せた１０２球だった。