阪神・ドラ1立石 聖地初V打!初お立ち台「早く立ちたかったので最高の気分です」 チーム連勝で首位再浮上

 「阪神1-0楽天」(6日、甲子園球場)

 初めて上がった甲子園のお立ち台で、笑顔が輝いた。阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=が両軍無得点の五回に、甲子園では自身初のV打となる左前適時打を放ち、5月30日以来となる首位浮上の勝利を呼び込んだ。2カードぶりの勝ち越しも決め、この勢いで3連戦3連勝を目指す。

 初めて立った甲子園のお立ち台。立石は360度、ぎっしり詰まったスタンドを見渡し、うれしそうに言葉を紡いだ。「早く立ちたかったので、最高の気分です」。大歓声を浴びながら、ニコッと笑った。

 虎の子の1点をたたき出した。0-0で迎えた五回、1死二塁で回ってきた。ここで二走の熊谷が盗塁を決めてチャンス拡大。「前進守備で間も広く感じて、気持ちが楽になった」。この好機に早川の直球を捉え、左前に運んだ。

 ようやく入った貴重な先制点にベンチは大盛り上がり。仲間の声にガッツポーズで応えた。2戦連続の適時打が、甲子園では自身初の決勝打に。ルーキーの決勝打による1-0の勝利は23年の森下以来となった。

 この日は気分転換と技術的な修正のため、前の試合からバットを変えて臨んだ。大学時代に使用していたモデルで、ここ最近使っていたものと比べ、重心がグリップよりにあるという。バットが遠回りするのを防ぐ役割があった。「打てない原因は技術でしかないけど、たまにはいいかなと」。現状を冷静に分析し、変化を加えていた。

 一日一日、酸いも甘いも経験しながら、成長している。5日の試合で、ようやく1本が出たが、甲子園では一時25打席連続無安打など、なかなか結果が出ない時間もあった。ただ、アマチュア時代とは違い、試合は待ってくれない。そこをあえてプラスに捉えていた。

 「勝負の世界なんで、悔しい思いはありますけど、逆に言うとすぐにやり返すチャンスがある。毎日切り替えるようにやってます」

 この試合も早川に対し、最初の2打席は連続三振に抑えられていた。それでも「開き直るじゃないですけど、いいとこで打てばいいやくらいの気持ちでした」とマイナス思考になることはなかった。

 記念すべき本拠地初のお立ち台でトラッキーのぬいぐるみをゲット。「お母さんがずっとほしいと言っていたので、あげます」と、また一つ親孝行。「違う景色でうれしかったので、今後も何回も立てるように頑張りたい」と力を込めた。

 立石のバットが、チームを連勝、さらには5月30日以来となる首位浮上を導いた。フレッシュなルーキーが、聖地で最高の輝きを放った。

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